2月10日から私の住む台湾でUberが営業停止になりました。詳しくはこちらのニュースをドゾー昨年にはタクシードライバーの大規模なデモがあったり、1月にはUberドライバーに罰金が課せられる新たな法律(最大で約9200万円、通報者にも奨励金が入るというトンデモっぷりww)の施行などのUber関連のニュースが話題になっていました。
徐々にUberが包囲されていく中、台北ではUberを使っていた私は、出川のてっちゃんライクに「ヤバいよ~ヤバいよ~」と思いながら生ぬるく見守っていたわけですが、とうとう営業停止になってしまいました。
ざっくりとした流れはこんな感じ
目次
LAと台北での豪商Uber体験記
Uberはとても便利な白タク配車アプリです。アプリ上で近くにいるタクシーを迎車させ、目的地へ行けます。Uberが生まれたアメリカに住んでいた時は、大変お世話になりました。なぜなら、LAの公共交通インフラはFuckin’shit!でして車を持っていない私には、移動がハードモードだったからです。
- Uber上で設定するだけで目的地を告げる必要がない
- クレカでアプリ内決済されるので車内での決済は不要
- ドライバーはUber上に表示されたルートを行くので遠回りなどの心配はない
- 迎車する前に大体の料金がわかり、基本的にはタクシーより安い
- レビューでドライバーの評判がわかる。乗りたくなければキャンセルもできる
特に海外において現地語や英語で「目的地を告げる」というタクシー乗車時のハードルがクリアーできるのが、Uberの1番のメリットだと思います。ドライバーは表示されたルート通りに運転をするので、知らない土地で遠回りをされる心配もありません。到着予定時刻も表示されます。
料金はタクシーより安く、LAでは半額以下(LAはタクシーがFuckin’shit!に高い)日本と比較してタクシーが割安な台湾でも20%前後安いです。経験上、私にはメリットしかなかったのでLAでも台湾でもタクシーではなく、Uberを使っていました。
Uberのドライバーは基本的に免許所持者なら、登録すれば誰でもできる素人ドライバーです。私がLAでおファックしたウイグル系アメリカ人もUberドライバーをやってたぐらいです。素人ドライバーというと、不安に思う方もいるでしょう。
しかし、彼らには乗客からのレビュー評価があり、レビューが一定以下になるとドライバーを続けられない制約があるため、基本的に態度は非常に良いです。何十回とUberに乗りましたが、ムカつくドライバーには遭遇したことがありません。あと彼らの車も高級車だったり、基本的に綺麗です。
2016年初頭のLAナンパツアーで初めてUberを使って、英会話練習がてらドライバーと仲良くなったりもしました。Uberを使ったことがなかったので、なんじゃいこの手軽さはと思ったものです。合衆国、マジ進んでんなって。
台湾UberにはないアメリカUberのサービスで、プールと呼ばれる相乗り型が値段が最も安く、ユニークでした。目的地が同じ方面の者同士が相乗りして先に乗った乗客、もしくは最終目的地より手前の乗客が先に降りるシステムです。
LAでのUberプールの経験は、LA生活の中でもかなりのウエイトを占める思い出です。相乗りした可愛いチャンネーから番ゲ(番号ゲット)するなんて日常茶飯事ですし、イカツイ黒人DJと仲良くなったり、口を開けば「コカイン、コカイン」言ってるビッチ2人組と一緒にClubに行ったりと、Uberに乗るだけで、日常的にイカれた出会いに遭遇することができました。ちなみに私はコカインはやってません。
日本Uberはタクシー会社と提携しているため、ただのタクシー配車アプリに過ぎず、本当の素人ドライバーで料金が安いと言ったUberの醍醐味を味わえないようですね。台北でマズイ寿司食べて喜んでる台湾人ぐらい可哀想です。ちなみに台湾以外でも世界中でUberに対してタクシー業界のデモが起きてるようですが、タクシー業界はなぜそこまで法律で守られているのかな?と感じます。
LAナンパツアーで使ったUber。この車で6人でClubに乗り込んだwセレブかw
タクシードライバーが法律で守る必要性ってある?
調べてみたところ、タクシー業界が免許制で法律で守られているのは、恐らく素人ドライバーだとリスクがある。それから万が一の事故などの際、訴訟などに耐えきれないなど顧客を保護する観点で法律があるのだと思います。ふーん。参入障壁が恐ろしく低いウェブ業界を主戦場としている私からすると、翁長沖縄県知事のカツラぐらい違和感しか感じません。
もし自分がラーメン屋を営んでいて、隣に一風堂が進出してきたら誰が守ってくれるのでしょうか?Amazonとかいう黒船によって一気に壊滅状態になった街の本屋はデモを起こしたのでしょうか?誰かが守ってくれたのでしょうか?ビジネスに競争はつきものです。タクシー業界に限ったことではありませんが、既得権益ビジネスは法律で守られる意味があるのかと強く思います。
Uberはドライバーは小銭稼ぎができる(実際アメリカでは副業でやってるドライバーが多数※私調べ)し、我々消費者はタクシーよりも安い選択肢ができる。みんなハッピーじゃないですか。豪商は消費の選択肢が多い社会が優しい世界だと思うわけですよ。成城石井に行く人もいれば、100円ローソンに行く人もいる。安全性が心配であればタクシーに乗ればいいし、とにかく安く乗りたいならUberを使えばいい。(ちなみに台湾ではこのUber問題のさなか、タクシー運転手が韓国人観光客を昏睡レイプしたとニュースになっていたw)
消費の選択肢が増えるには、より多くのプレイヤーが必要となります。プレイヤーが増えれば価格競争が起きたり、サービスが多様化されて消費者は自身の予算や目的に合わせた選択をすることができます。私はUberだけをひいきしているわけではありません。形骸化されて誰得の法律なんてさっさと規制緩和すれば、Uber以外のプレイヤーも続々と現れるでしょう。(既にLyftなど同様サービスはあるけど)
そうすればUberより安くて便利な後発の白タク配車アプリが出てくるかもしれません。私はタクシーなんて安く乗れれば構わないので、その新しいサービスを使うことでしょう。タクシー業界において自由な競争のもと我々消費者の選択肢を奪っているのは、間違いなく無意味な法律です。
せっかくUberのような売り手よし買い手よしの新しいサービスが産まれ、スマホやGPSなど現在のテクノロジーが可能にさせてるのに、クソみたいな法律で縛るのは大変モッタイないです。我々消費者も終電後のタクシー乗り場で出荷される豚みたいに大人しく並んでないで「俺たちに安くて便利な選択肢を用意しろ!」と怒るべきでしょう。
別れの言葉を残しUberちゃんがいなくなった台北…。
Uberを産んだ豪商カントリー・アメリカ合衆国
同様のサービスでいうと、個人の家に泊まれるAirBnBもそうですが、法律的には少々グレーでも売り手よし買い手よしのサービスを生み出してくアメリカはさすが一大豪商カントリーだなと思いますね。AirBnBも日本や世界各国でUber同様の問題を抱えています。
しかもそれでいてアメリカは、Uberが容認されてる寛容さw(州によって法律が違うらしいがUberが生まれたサンフランシスコ、私が住んでたLAがあるカルフォルニア州は合法)法律的にはグレーと言っても競合他社しか損してないし、その他大多数の人たちにとってメリットしかないですからね。
私は前回DeNAの記事で「ビジネスは邪道に逸れるな王道をいけ」と言いました。
DeNAのウェブサイトは、本当か嘘かわからない医療・健康サイト。これはダメでしょう。Uberは全てのユーザーがタクシーより安くタクシーに乗れ、同時にドライバーも金を稼げるサービス。前者はただのゴミでしかありませんが、後者は多くの人間にメリットをもたらしています。
こうしたユニークかつ、消費者にメリットしかないサービスを実現できないのは、大変悲しいことです。いまごろ高杉晋作もおもしろきこともなき世をおもしろく…できねーじゃねーか!ってなってると思うんですよ。Uberには頑張って各国の政府と協議してもらいたいですし、世の論調で規制緩和になっていけばいいなと切に願うばかりです。
私みたいなエロいおっさんがブログ書いてワーワー喚いてても仕方ありません。規制緩和は政治の力に委ねられます。実際にブラジルでマリオのコスプレしてたバカは地方の過疎地などでの白タクの規制緩和しようと言い出してますし。
Uber問題に限った話ではありませんが、多くの人が縁遠いと思っているであろう政治には積極的に関わっていく必要があると感じます。それが巡り巡って我々、消費者の得に繋がるわけですから。
消費者に新しい選択肢を提供する便利なサービスを阻害する形骸化された法律は本当にクソ。こうした既得権益が跋扈する世の中を変えるため積極的に政治に参加しよう。声をあげよう。
いつもブログ拝見させていただいております。小生、ジャカルタ在住ですが、Uberなどの配車アプリは沢山あります。インドネシア発祥の配車アプリもありますw
おっしゃるように偶に高級車で配車される場合もあり、遊びに行くネーチャン達が乗合していることもあります。
タクシーは廃れるわけではないですが、エンドユーザーの選択肢が増えているのは良いことですね。
いつも読んで頂いてありがとうございます。
ジャカルタはメトロがないので車移動が基本ですもんね。遊びに行くチャンネーと乗り合いほどおいしいパターンはありませんね!w
そうですね。エンドユーザーの選択肢がもっと多い優しい世界になって欲しいものです。
2017年にメトロ完成予定ですので、もっと遊びやすくなればと思います。
私も東南アジアでまだまだハッスルしていきます!
これからもクラトロさんの記事楽しみにしてます!