サントリーのCMに出てくるチャンネーたちがエロい件とTV界隈の限界について考えた

昨晩、前に街でナンパした女性と飲みに行き、そのあと彼女の友人たち10人ほどが合流して飲みました。ナンパした女性の女友達からこんなことを聞かれました。

ナンパした子の女友達
お前台湾で何人に声かけたんだ?
豪商
お前今まで人生で食べてきたパンの枚数を覚えてるのか?
ナンパした子の女友達
私の友達のことパンだと思ってるのか??
やはり台湾人に複雑なコンテクストの笑いは通じない、、みなさん、こんにちは。台北より豪商です。

目次

炎上したエロいチャンネーが出てくるサントリーのCM

二日酔いの頭で股間をいじりながらTwitterを何気なく開いたらサントリーのビールのCMが話題になっていました。


内容は各地の出張先でナンパで?出会ったチャンネーと一緒に飲むシチュエーションでして「肉汁いっぱい出ました」とか「ぷにゃぽにょ」とか謎のエロを想起させるセリフとか、メシの食い方や酒の飲み方もエロさを連想させ最後に「コックーン(ゴックンとかけている、あとアヘ顔)」とチャンネーたちが叫んだりします。
「お酒飲みながらしゃぶるのがうみゃあで」 サントリー「コックゥ~ん!」CMに「下品」「下ネタ」と批判相次ぎ公開中止へ

上記の公式Twitterにメンションされたツイートを読んでいると、女性蔑視だとかセクハラとかAVみたいだとか大多数の人が不愉快に感じたようです。CMというのは商品のダイレクトマーケティングの場なのに、思いがけずエロのステルスマーケティングになっちゃった的な感じですねw

個人的には、大阪の巨乳がミナミにいそうなチャンネーの下品さがにじみ出ていて(カバンをおっぱい掛けしているのもポイント高め)めちゃくちゃおセックスしたいなと思った次第です。このCMを見て抱く感想は人それぞれでしょうが、個人的にはなぜ批判されるのかよくわからない内容うんぬんよりも広告として作り手のセンスの無さをビシビシ感じました。

こういったエロを想起させるような広告っていうのは、今に始まったわけじゃなくおっさん・非モテウケを狙った、使い古された一種のマーケティング手法です。

エロイ感じの食べ方や飲み方、ごくごく音(禁止になったらしい)とか。ちょっと前に広瀬すずが焼きそばのCMで「ちゅううううううう~」「全部出たと?(なぜ方言?笑)」とかそれっぽいことを言っていたのは記憶に新しいです。

CM・TVに関する作り手側の問題と苦悩

今回のサントリーのCMも汐留にある某広告会社が「ルービー買うM1、M2、M3全部の層に芯食うのエロだし、素人風のちょっとロイエーなチャンネーにそれっぽいこと言わせて、最後にインパクト(コックーン)ドン!しておけばケーオツっしょ」

みたいなノリで作ったのでしょう。ところで、電通は独禁法か何かで早く国が潰しちゃえばいいと思うんですけど、いかがでしょうか?サントリーはCMのディレクター扮するロバート・秋山が「のんある気分」という商品のCMを手掛ける動画(一言で言うと秋山の芝居)が大変おもしろかっただけに非常に残念です。電通にけしかけられて調子にのっちゃったかな?
https://www.youtube.com/watch?v=McVEXDoEGQQ
動画の中で秋山がスタッフに「(CMの)アイディア出せよ!1秒に1個出せよ!」と怒鳴り散らすのですが、今回のビールのCMも1秒に1個アイディアを出せてさえいれば、ロイエーなチャンネーにロイエーなこと言わせるライクなおっさん・非モテウケ狙いの安直なCMにならず、余計な不評を買うこともなかったんじゃないかと思います。

CMだろうと、TVのコンテンツ(バラエティやドラマ)だろうと色々やり尽くしてネタ切れなのでしょうけど、TVという最強の大衆メディアの既得権益ガッチリ握って甘い蜜を吸っているわけだからそっちの業界の人間たちは、もっとおもろくて斬新なコンテンツ・表現を出してこいよ!もっとこいよ!と思うわけです。

例えばビールのCMなら女子大生10人ぐらい並べてビールイッキ飲みさせた後、徳川15代将軍を早口で言わせてみるとか、冷蔵庫開けるとキンキンに冷えたビールがあるんだけど、無数のゴキブリも大量にいてゴキブリも飲んじゃう勢いでビールを飲み干すとか。

あれ?もしかして変態紳士の読者の方は今ごろスマホごしに鼻ホジホジしながらそんなのできるわけねーじゃんって思ってます?本気で思ってます?

できるわけねーじゃんww

ちょろっと書きましたけど、CMやTVがつまらなくなっているのは今回のサントリーのCMもそうですが規制・規制で表現が狭まっているんですよね。ネットがあるから受け手も容易にクレームしやすいし(今回のサントリーのTwitterへのメンションもそう)規制が強くなるとネタも限られてくるからネタ切れを起こす。ごくごく音も使えないことだし、ちょっとステマちょいエロCM作るかと思ったら、これも避難殺到ww

作り手側の問題は当然あるにせよ、彼らにも同情の余地はあるかなというのが豪商の見解です。ちなみに地上波のおっぱいも例外ではないようです。
おっぱいかく戦えり 地上波最後のおっぱいを探せ

結局どこにエロさを感じるのかはひとそれぞれなので、テレビ局が決めることではないのだ。いろんなクレームを考慮した末に、多めに隠したくなる気持ちもわからなくもないが、そこは毅然たるポリシーをもって、おっぱいを放送し続けてもらえたらと願っている。

CM・TVがYouTuberに代替される時代が来る

どうでもいいサントリーのCMの話題からメディア論まで展開するのが豪商の持ち味です。TVなんて今やじじいばばあ、せいぜいおっさんおばさんぐらいしか見てないでしょう。体感的には、我々アラサー世代から下の世代はTVよりもネットに時間を割いていると思います。

単純に考えて我々世代がじじいばばあになる30,40年後には、TVの影響力は相当低下しているんじゃないかなと推測しています。だってTVを見るっていう行動がプログラミングされてないんですもん若者に。つまんないTV見るぐらいならYouTuberの動画見るし、インスタでモデルの写真にイイネするし、ツイートするし、スノーするし、ゲームするしetc…現在の若者層は多かれ少なかれこんな感じでしょう。

例えば最近なにかと話題になるYouTuber。私はあまり見ませんが、YouTuberのコンテンツのほうが先に挙げた規制の点でアドバンテージがあるので、TVよりもおもしろい企画あるだろうし、一部のユーザーに対しては影響力を持っていると思うんです。ここ台湾でも若者なら誰でも知っているYouTuberが存在します。そのうちつまんねーTVコンテンツ(特にバラエティとか)よりもYouTuberの動画のほうがみんな見る時代が来るのかもしれません。

そうなるとYouTuberは大衆に対して影響力を持ち、商品価値が高いためCMキャラクターとして成立し、YouTuberがCMに出演(この場合TVよりもネットになるのか)することもあり得ます。もう広告収入とかの次元じゃないバカでかい収入が入ってくるかもよってことです。

ネットであればTVよりは自由に表現できるだろうから、ビールイッキ飲みして徳川将軍とかゴキブリと一緒にビールとか様々な表現でのCMが作れるはずです。もちろんクライアントがOKすればですが、今回のエロステマCMがOKなぐらいクライアントなら大体OKでしょうw

これからTVを見てるじじいばばあは死んでいって、ネットで遊んでる子供たちが大人になります。CMもTV番組も間違いなく影響力が低下します。しかしクライアントは、広告費として商品やサービスを宣伝しなくてはいけません。

ネットの広告というとステマとかうさんくさいアフィとかの印象が根強いかもしれませんが、YouTuberというネットの人気者たちが現れたことを考えると、今後ネットでもYouTuberを起用してCMと同じ役割を果たす、ブランディングと大衆に認知を促すような広告がもっと増えるかもしれません。企業の広告費が電通やTV会社じゃなくて、YouTuberに投下される時代に。

いつか豪商ベイビーができたら一流大を出して大企業で働かせるより、有能なYouTuberになるように英才教育を施そうかなと思う次第です。

ところでこのサントリーのチャンネーたちが出てくるCMの商品名ってなんなんでしたっけ?動画を何度か観たのに素で思い出せないw全然CMになってないじゃないか!wコックーン!!(アヘ顔)

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