アニョハセヨ、豪商(@clubtropixxx1)イムニダ。先日こんなツイートをしたところ、反響を結構いただいたので記事にしました。
私が住んでる台湾もそうだけど、アジアの流行エンタメコンテンツは今完全に韓国が覇権を握ってる。そして我々日本に残されたのはアニメとAVのみ…w今度まとめてブログのエントリーにしようかな🤔
— 豪商クラトロ (@clubtropixxx1) November 14, 2017
世界中の変態紳士にお届けする当ブログですので、海外流行エンタメコンテンツについてモテの観点から書きます。
遡ること約10年前。初めて台北にやって来た豪商が、Clubへナンパしに行った時はモテました。
人生で1番モテた瞬間じゃないかと思うほどです。
それから悪友たちと1年に1,2回ほど台湾にナンパ旅行に来るのは必然の流れでした。
私が年を取りスペックが落ちたのもあるでしょう。中国語を話すようになり彼女たちにとって外人感が失われたのもあるでしょう。
日本人観光客が増えて、日本人という存在が珍しくなくなりプレミア感が失われたのもあるでしょう。
ですが、台湾でのモテバブルがはじけた1番の理由は「日本の流行エンタメコンテンツの影響力が薄れた」ことだと思っています。
目次
台湾で一気に凋落した日本の流行エンタメコンテンツ
台湾において日本人に対する憧れは、10年前のほうが明確に強かったと思います。
哈日族(Wiki)と呼ばれる日本好きを意味する流行語もあったくらいです。現在では、ほとんど耳にしませんが。
今の台湾の30代(10年前の20代)は「宇多田の曲はいい」とか「坂口憲二はイケメンだ」とか日本人の歌手や俳優の固有名詞が出てきます。(…なんとなく古いのが気になるw)
一方で、特に日本にも韓国にも寄せていない一般的な20代は、確実に韓国ドラマのほうが見ているし、JPOPよりもKPOPを聞いています。
○○がカッコイイ!とか固有名詞が出てくる頻度も多くはありません。少女時代とかBIGBANGなど韓流アイドルの知名度は、台湾のほうが日本よりも明らかに高いと思います。
1つの事象ですが、台北の渋谷と呼ばれる「西門町」では10年前は日本カルチャーで溢れていました。JPOPがガンガン流れてて、プリクラがあって、日本のCDが売っていて…。
日本色が薄れゆく繁華街・西門町
今や西門町から流れてくるのはKPOPです。プリクラが置いてあったゲーセンやCD屋さんは韓国コスメのお店になりました。5年ほど前に韓国のコスメ屋で当時チャン・グンソクを広告塔に起用していたETUDE HOUSEができた前後から一気に韓流が流れ込んできたイメージです。これは複数の台湾人が同意していたので間違いありません。
台湾で日本の流行エンタメコンテンツの影響力は、明らかに薄れました。
3つの外国文化影響フェーズと台湾で一気に台頭した韓国文化
外国文化が入ってくる際、現地の人々への影響度合は3つのフェーズがあると考えています。
それがフェーズA→B→Cです。Cにいくほど度合が高まります。
もちろん、日本文化は台湾において既にフェーズCに到達しています。日本の一部の歌手や俳優は知られているし、日本のブランドはたくさんあるし、日本語話者もいます。
しかし、韓国もここ5,6年の間に急速に台頭し、一気にフェーズCまで到達した印象です。
順に見ていきましょう。
例「BIGBNAGがかっこいい!」
例「BIGBANGと同じ服を着たい!」
それから「H:CONNECT」という韓国ブランドの服屋も、こちらのUNIQLOほどではありませんが、店舗も多く台湾で5周年を迎えたそうです。
エッチ・コネクトってエロいことしか思い浮かばないんだけどw
きっと日本では「韓国人みたいな服を着たい!」とか「韓国のファッションブランドってオシャレ!」と思っている消費者は少数派でイメージが湧かないかもしれませんが、日本以外のアジアでは着々と韓国文化が浸透している印象です。
フェーズAは、アジアの各地で入っていて、これから話すフェーズCに達した地域もあるでしょう。
例「BIGBANGと同じ韓国語を話したい!」
チマチョゴリはファッションではなく文化的なものです。彼らは韓国文化を受け入れるところまで来たのです。
それから、台湾で有名な「地球村」という名前の日本で言うイーオンのような外国語スクールがあります。以前は美日語(アメリカの”美國”の美と日本語の日)と書いてあり、英語と日本語が推されていました。
しかし現在では美日韓語と看板に書いてあるではありませんか!正確には覚えていませんが、去年あたりからだと思います。韓国語学習者が増えているのでしょう。
韓国語が推されてる印象を受ける
出会い系アプリ・Tinderでも日本語の自己紹介を書いている日本好きの台湾チャンネーはいますが、数は少ないながら韓国語を書いているチャンネーも見かけます。
極めつけは先日、海外ナンパ師が台北に遊びに来て、抱いた台湾人の名前が「ユナ」でした。本名ではありません。コリアンネームです。台湾人は「エリー」とか「ブライアン」とかイングリッシュネーム(つまりあだ名)を名乗っているのですが時々、日本好きで「ミキ」みたいなジャパニーズネームを使っている女性はいます。
初めてコリアンネームを使ってる女性に遭遇しました。そして彼女は多分に漏れず、韓流好きでした。
私の中で「台湾で韓国の影響度は確実にフェーズCに達した」と思った瞬間でした。
(そして友人のナンパ師の顔は韓流俳優っぽい)
台湾で文化影響フェーズCに達したのは、ざっくり西洋文化、日本文化、そして韓国です。先に挙げた台湾のイーオンこと地球村の美日韓語(英語/日本語/韓国語の意味)を見ればわかるでしょう。
台湾で白人と日本人は、ある程度モテます。ですので、今後は同様に韓国人が男女問わず、日本人以上にモテる可能性を秘めているのは想像に難くないことです。
親日と呼ばれる台湾には一部、嫌韓層がいるのも事実です。しかし、この韓国エンタメコンテンツが覇権を握っている状況が続けば、一般的な憧れ具合で韓国が日本を追い抜き韓国人のほうがモテる状況が訪れるでしょう。
いや、一部では既に逆転しているでしょうね。
アニメやゲームは外人に「クール」だと受け取られない
現在、日本がアジアをはじめ世界で誇っているエンタメコンテンツはアニメとゲームでしょう。あとAV(笑)
日本のアニメやゲームは世界で一部のオタクを引き付けてやまないでしょう。台湾でも例えば「ちびまる子ちゃん」とか「スラムダンク」は誰でも知っています。しかし、まるちゃんや桜木花道はクールの代表格ではありません。
びっくりするぐらいクールじゃない
多くの人間から「クール」だと支持される流行エンタメコンテンツは、アイドル、歌手、俳優などに限定されると考えています。
全く「クール」じゃないアニメなどのコンテンツをクールジャパンとキャキャッ喜んで、打ち出している我らがクール・ジャパンはとても皮肉なものです。
リオ五輪・閉会式でのビデオで総理大臣がマリオになり、その横にはドラえもんがいる。ジャップさぁ、これはなんだい?って感じです。2020豪商元年のオリンピックは、小学生の大会ですか?と思うわけです。アニメやゲームをコンテンツとしてバカにする気はありませんが、大衆が思う「クール」には繋がりません。
アニメやゲームは外国文化影響フェーズAになり得ないので、フェーズCに至ることはありません。簡単に言えば、BIGBANGきっかけで韓国語や文化を知ろうとする人間は、ちびまる子ちゃんきっかけで日本を知ろうとする人間よりも確実に多いでしょう。
すなわち、外国に日本文化をアピールしたいならアニメやゲームを打ち出すのは、いかがなものかと豪商は思うわけです。
ちなみに私がもしムン・ジェインで次のオリンピックが韓国で行われるなら、ビデオにはBIGBANGを起用するでしょう。
惜しまれるV系全盛期と世界における日本人の戦略とは
私が物心ついてから現在まで見てきた日本の流行コンテンツでは、GLAYやラルクなどのヴィジュアル系バンド全盛期が惜しまれます。
日本独特の極めてオンリーワンなコンテンツだし、世界でもV系ファンを少なからず生み出していたわけですから、戦略的に世界に出て行けば欧米などでフェーズAに達したかもしれません。
フェーズAに達せばフェーズCに達する可能性があり、欧米を中心に我々日本人が「世界のクール」になれた可能性もありました。きっとその世界線では、私は欧米でのナンパで苦戦することもなく、「クールな人種」としてチャンネーたちに受け入れられていたかもなぁ(遠い目)
こういう画像をwebで探すのが大変な程度には欧米でウケない我々
ここまで書けば変態紳士の皆さんは、もうお気づきかれもしれませんが、台湾の例を見てもわかるように日本の流行エンタメコンテンツは衰退の一途を辿っています。今のところ、お釣りはありません。私は自分が「クールな人種」として世界でモテることは諦めました。
しかし、まだ希望があります。それが韓国です。
もし欧米でBIGBANGや韓国俳優などがブレイクしたら「東アジア人」として、日本人の私のモテにリンクします。ですので、これからは韓国アイドルの海外戦略を応援しようと思います。(PSYはキワモノ枠っぽいウケ方でモテにはリンクしないだろうからノーカウント)
欧米チャンネーは日本人や韓国人の区別つかないですからね(笑)
日本にいる日本人は、韓国をまだそこまでクールだと思ってないでしょう。
しかしアジアを中心に、世界的に見れば我々・日本人が「オッパのモテを借るジャップ」みたいになる時代が、すぐそこまで来ているのです。